重症心身障害児(者)施設の概要

太陽の門 重症心身障害児(者)施設の概要

日本だけでなく、海外にもその名をとどろかせる国際観光都市・箱根。
その玄関口でもある箱根湯本を目指して国道を進むと、右手にオレンジ色の屋根をしたホテルのような建物がみかん山の中に見えてきます。そこが私たちの施設「太陽の門 福祉医療センター」です。
当施設は、平成14年4月に神奈川県に7つ目に開設された重症心身障害児(者)施設です。
医療を完備した生活の場として、52人の方が利用できる設備を備えています。
また、できるだけ家庭的な雰囲気を保つために、木のぬくもりが感じられる作りになっています。
ご利用者は2つのチーム(北側に位置する「N(North)」チームと南側に位置する「S(South)」チーム)に分かれて、サークル活動、外出活動、年間行事の他に、グループごとの日々の活動にも参加しております。
現在約50名の看護支援・生活支援スタッフをはじめ、約27名の事務・医療・委託のスタッフがおり、ご利用者が安心且つ活き活きと過ごしていただけるよう支援しております。
重症心身障害児(者)施設内部

看護課

ご利用者の方々の健やかな生活の向上のために、日々の関わりを通して細かな観察から体調の変化にすぐに対応できるように健康への支援をしています。呼吸支援や栄養管理、清潔管理、感染管理、安全管理等の健康管理を通して、皆様の毎日の生活の中でお一人お一人の意志、権利を守るよう、支援しています。

毎日の生活が充実したものとなるよう、活動や行事にも積極的に参加し、楽しい安定した生活を送れるように生活支援課のスタッフをはじめ、PTやOTなど多職種の方々と、またご家族の方々と協力して支援していきます。 ひと月に1回程度の割合で、入所者の方々の生活を支援する内容からスタッフ自身の健康維持のための内容など広い範囲で研修会を開き、毎日の看護ケアへのスキルアップをしています。

生活支援課

生活支援課は診療課・看護課と密接な連携をとり、ご利用者のライフサイクルに沿って、主体性や人権を大切にして一人ひとりの意思決定のプロセスを大事にして、日々の生活支援充実に向けて取り組んでいます。

具体的には日々の食事、排泄、入浴等の基本的な生活支援を丁寧に実施しています。加えて日中活動においては、ご利用者一人ひとりの方が今一番必要な事、望まれている事などを支援できるようにご利用者の変化に敏感に気づく気配りを行い、最適な活動ができるように日々取り組んでいます。

居住のご案内

居室

洋室11室・和室2室・観察室の計14室。ご利用される方の過ごしやすさや安全性を考慮し、個々にあった空間を提供しています。

洋室(ベッド使用)

洋室 洋室

和室(布団使用)

和室 和室

デイルーム

日中はご利用者の皆さんはデイルームにて過ごされます。
療育活動をしたり、お食事をしたりと、みんなで顔を合わせて、1日を楽しみます。
個々の能力と趣味に合わせて、現在、三つのデイルームに分かれて生活しています。
デイルーム

浴室

夏でも冬でも週3回の入浴をしています。
浴室内の温度を適切に保ち、快適に過ごせる環境を提供しています。
浴室 浴室

施設での生活

毎日の生活リズムを整えるために、タイムスケジュールはありますが、生活リズムは一人ひとり違いもあり、紹介しているタイムスケジュールは目安としています。施設を利用する人たちが、やすらぎとゆとりをもって快適な一日を送れるように、適切な対応を心掛けています。

クラブ活動

デザートクラブ

目的

所属チームの枠を越え、スイーツ好きが集まり、いつもとは違う空間で好きなスイーツを食べながら笑顔で過ごすことを目標に、毎月様々なデザートを楽しんでいます。自分たちでデザートを作ったり、季節感のあるデザートを見て楽しみ、食べて楽しむ事も大切にしています。

活動内容

月1回、季節ごとの様々なスイーツを楽しんでいます。買ってきたスイーツを美味しく頂くのは勿論、ご利用者の方一人ひとりが、様々なデコレーションをして作る楽しみを感じてもらえることも大切にしています。
挿絵

コーヒーサークル

目的

それぞれのチームより、コーヒー通の方が集まり、コーヒーそのものの味や香りを楽しむ事。また、自分たちで様々なアレンジコーヒーを考え、好きなコーヒーを通して仲間と時間を共有することを楽しんでもらうことを目的としています。

活動内容

月1回、ただ飲むだけではなくコーヒーの事も勉強しています。コーヒー豆の種類や焙煎ことを勉強して、夏にはアイスコーヒーに合う豆、冬にはホットコーヒーに合う豆を選んでお茶会をしています。また、生クリームやお菓子の飾りつけをして、見た目にも可愛くて美味しいコーヒーを作っています。
挿絵

お楽しみ昼食会

目的

豪華なお弁当を自分の目で見て、選んで買って食べる!食べる事だけではなく、「これだ!」と思う物を自分で選んでもらいます。好きな食事を通して、主体性・自己選択の機会を設けることで、想いの表出を大切にすることを目的としています。

活動内容

月1回活動をしています。参加希望者の方が大勢いるため、たくさん食べたいグループ・至高の一品を選びたいグループ・美味しいものを少しずつ食べたいグループとグループ分けをしています。お弁当は、実際にお店へ行って選んでいただいています。外出が難しい時期(特に、感染症の流行る12月~3月)はPCでメニューを見てもらい、好きなものを選んでいただきます。自分で選んだお弁当は、いつもと雰囲気の違う飾りつけした部屋で食べ、美味しさを味わうだけではなく、仲間とワイワイ過ごす空間も楽しめるように工夫しています。
挿絵

音楽サークル

目的

音楽好きな利用者の方が小規模なグループに分かれて、マラカス、鈴、タンバリンなどの楽器を支援スタッフと一緒に演奏して様々な音やリズム体感し、自分で音を奏でる楽しみや、役割を持ち活動することの楽しみを感じてもらう。

活動内容

月1回、楽器演奏をすることを中心に、様々なリズムを体感して頂いています。活動内では、その日の活動の最後に演奏する曲を決め、練習時間と演奏本番の時間を設けています。ハッキリと目標を持つことで、本番へ向けて集中し活動への参加が出来きます。また、その成果を披露することで達成感を感じてもらえることを目指しています。
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陶芸

目的

自然な土に触れ、より豊かな感性を磨くこと。参加者の主体性・自己選択・創造性を伸ばし、作品を造る喜びを味わっていただくことを目的としています。

活動内容

陶芸の先生を月2回施設に招き、コップや鉢ケース、プレート、ライトスタンド等を造っています。粘土に触れる回数を増やして活動に参加することを楽しんでいただいています。作業に集中したあとは、陶芸の先生のオカリナとキーボード演奏を聴き、心と体をリラックスしています。
挿絵

年間行事

3月ひな祭り・ホワイトデー
4月桜のお花見・施設周辺のお花探し散歩
5月節句
7月七夕
8月プール・花火大会・かき氷大会
9月秋祭り・産業祭り
10月ハロウィン
11月焼き芋大会
12月クリスマス
1月お正月
2月節分・バレンタインデー